みなさんは日常生活でふとした時に、「あの人とは考え方が似てるからウマが合うな」とか「あの人とは考え方が真逆だけどその分、お互いの穴が埋まるな」などと感じることってありませんか?
そうなんです。企業においては、技術専門職(職人)は営業専門職(コミュニケーション職)との良いタッグが組めてはじめて業績がぐんと伸びるように、あえて考え方の違う相手とチームを組むのが、社会人であるとも言えます。
学生さん達の卒業後を見据え、より実践的なプロジェクトワークを学生のうちに始めた方がいいと考える田中ゼミが考え出たのが『コロナで海外FWが難しくとも、国内での “異文化” 、つまり異種学科と組んで未来志向なことをやろうよ』というプロジェクト。ここ数年でグッと進化したAR(拡張現実)やVR(仮想現実)等に、国際コミュニケーションの発想を絡ませたら、何か面白いものが生まれるんじゃないの?というのが、発想の原点でした。
➡︎よし!情報学科とコラボして一つのプロジェクトを遂行しよう ➡︎まだあまり日本で知られていないジョージアワインをトリガーに、■ AR ■ VR ■ プロジェクションマッピングの3つのチームで最新技術を駆使したエンタメアプリを作り、コロナで苦境に喘ぐ多摩地区のレストランを学科の力で救ってみようよ、というのが今回のストーリー。実際のジョージアの大学生の協力も仰ぎついに1年。先日その成果発表会が行われました。
■ AR班
レストランに訪れたゲストが手にするチケットにスマホをかざすとあら不思議。ジョージアの民族衣装を着た “チョハくん” がチケットの上に現れ、民族舞踊を見せてくれたり、ジョージアワインの歴史がスマホ上に映像となって現れたり。
■ VR班
ゴーグルをつけると、視界は360度ジョージアへ小旅行。宙に浮いた球に視点を合わせると、ワインの醸造所へワープしたり、ワイン畑を散策できたり。
■ プロジェクションマッピング班
画面に映し出されたポイントにワインボトルを合わせると、それぞれに仕込んである映像が流れ、今まで知らなかったジョージアをより深く知れるようになるという知的エンタメプログラムが出現。
チームでここまでのものを作り上げるとなると、途上にはさまざまな摩擦やエピソードが生まれたはず。本当の成果は実はその『摩擦』と『解決法』にあるのではないかと、ジョージアフィールドワークでは考えているのです(次に続く)。