フィールドワーク、今年は徐々に再開をしています!待ちに待った海外渡航とあって、学生さんたちもその話になるとニヤリ。「海外に行きたくて大学に入学したのに、ひたすら我慢でしたからね」
今日は、10月末にベルギーに行くチームが、現地の “音楽” を入り口に、ベルギーをより深く知るためのプレゼンテーションを行う日。
高校までなら教科書に基づいた枠組みに基づいてその内容を黙って勉強するところ、明星大学の国際コミュニケーション学科のフィールドワークの授業は、自分たちが知りたい!と思うことを徹底的に探り、それをクラスメイトにシェアするスタイル。
各自の知識欲がふんだんに発揮された授業は、自由な空気と活気満載でスタートしました。
「僕たちはベルギーという国を知るために“ 音楽 ”から斬り込みました。さあこの人は誰でしょう?」
そこからは、プレゼンチームが調べ上げたベルギーについての解説が続きます。
「陸続きの国ですから音楽にも様々な要素が入り混じっているわけですが、そこには隣国の政治事情あり、移住者たちの固有の伝統音楽の影響あり。一言でまとめるなら、ベルギーの “音楽” を通じて見えるのは、文化の多様性。ブリュッセルの音楽公演のバリエーションは、王道のクラシックからモロッコ音楽、マケドニア音楽、ラップ、メソポタミア音楽まで、ベルギーが多文化の集積地となっていることが見て取れると思います」「まさにそれを示しているのが、ベルギーで使われている公用語です。オランダ語、ドイツ語、フランス語の3ヶ国語が日常的に使われているのですから、文化の交差点とも言えますね」
そしてプレゼンの最後は、今、ベルギーで流行っているというポップスの紹介コーナー。
「現地に行った時に、向こうの大学生との距離がグッと縮められるよう、今からみんなで練習しときましょう!」
傍で見ていたベルギーフィールドワーク担当の張暁瑞先生は、こんなことを。
「一つの知識を『なんで?』『どうして?』と仲間で切磋琢磨して深く深く掘っていくと、日本語サイトの世界観を飛び出し、海外サイトにしか掲載されていない情報に到達することがよくあるんです。今は、翻訳サイトも発達してますから、それこそ、ベルギーの音楽をテーマに好奇心を広げて深掘りしていくと、日本語→英語→フランス語→ドイツ語→オランダ語のサイトと、5つの文化圏をまたぐことになるんです。そこまで深い予備知識を詰め込んで現地を訪れると、世界の広がり方が全く違ったものになる。あの感動を今年こそ味あわせてあげたいんだなあ……」
今年こそ、学生さんの努力に花が咲きますように。心からお祈りしています。