コロナ真っ只中、入学式がなかった年に入学した緒方快さんは、現在4年生。
「英語を教わっていたALT(外国語指導助手)の先生が、いつも本当に楽しそうで。積極的に動くことの大切さを教えてくれたのも、その先生でした」
両親とも特別支援学校の教員。だから、教職を目指すのはごく自然な流れだった。そのぼんやりした目標を強く意識したのが中2の時。先生との出会いが大きかった。
「両親は進路に特に口を出すこともなく、やりたいことをやれば?と全面的に応援してくれるタイプでした。小学校からずっと野球をやり続けていて、中学時代はクラブチームに入部。いわゆる“受験” が苦手だったので、高校も指定校推薦で行きました」
明星大学の国際コミュニケーション学科に入学を決めたのも、小さな偶然だった。
「親しい友人が、高校の夏休みの課題としてオープンキャンパスに行こうよ!と誘ってくれたんです。それが明星大学でした。英語の教員になりたいと思っていたので、国際コミュニケーション学科の説明を聞きに行ったんです」
普通は留学すると休学が必要になる→卒業が1年遅れになるところ、国際コミュニケーション学科は海外の大学と単位の読み替えができるので、留学しても同級生と一緒に4年で卒業できる。それが学科の大きな特徴。留学を考えている学生さんたちの多くも、それを理由に学科を選んで入学してくる。
「僕の場合もそうでした。4年で教職+留学を終えられるのは、とても魅力的だったんです。それに実際に来てみたら、キャンパスがとってもきれいで、それも決め手となりました」
入学式もできなかった1年次は、全ての授業がオンラインだった。
「せっかく大学生になったのに、友達はほぼできず、笑。出前館でバイトして、近所の友人達とスケボーしてという毎日でした。2年生になったら、対面授業がほんの少し復活、ハンガリーのフィールドワークにもオンラインで参加しました。
全面的に対面授業が復活したのは、3年生の後期。オンライン慣れした結果、出席がデフォルトになってもしばらくは億劫に感じていました。オンラインを離れた時の、相手の実際とのギャップ(会って見ると、身長が想像よりずっと高かった、とか。笑)も面白くて、特に学科が得意としているチーム単位でのグループワークはエネルギーは使ったけどめちゃ充実していました」
現地に赴いたフィールドワークに参加したのは、3年生の12月。10日間ほどをアフリカのザンジバル島で過ごした。
「日本とはまるで生活習慣もマインドも違うので驚きました。そして、人がフレンドリーで明るい。幸せってなんだろう?と初めて深く考えました。買い物も値切りが基本だから、毎日がチャレンジ、笑。教員になった時に子どもたちに語れる体験ができて、本当によかったです」
緒方さんはこのあと学部を卒業した後は大学院へと進み、そのあと小学校の英語の先生を目指す予定です。
学科の教職員全員、未来へと続く道を楽しみに。