「自分の人生にちゃんと向き合わなければ、ただ時間に流されてしまうよ」と大人は言ってはくれるけど、「じゃ、実際どうしたらいいの?」に答える形で、昨年から学科でスタートしたのが、この “キャリアコーチによる支援事業” 。
今回は専門基礎研究の授業を使って、2年生対象のワークショップを開いていただきました。講師は『日本キャリアパスポート協会』から派遣された外部の先生。普段、自分のこと、または人生のキャリアについてあまり深く意識しないまま、時間が流れているところ、今日は『ライフ・キャリア』を考えてみようよ、ということで、学科生たちが深く自分自身を見つめ直す時間となりました。
一般社団法人キャリアパスポート協会の理事・児美川先生によれば「キャリア教育とは、ただ職業を体験することとは違います。自分の歩いてきた道や、自分自身を深く掘り下げて見つめ、自分にとって 1.『やりたいこと』だけではなく、同時に 2.『やれること』3.『やらなければいけないこと』の3点を一緒に考えることが重要です。
3点が交わるところを意識して探していくと、理想だけに偏らない、現実も加味した道筋が見えてくるんです」。
華々しさだけで人を惹きつける “キャリア教育” は、とかく“夢方向に偏りがち” →現実は違うというところでいずれつまづく、ので、“自分が希望する未来” をどう、『現実』と『日常』に併せて落とし込んでいくかを考えた方が良い、というのが児美川先生の持論。
学科生たちが今回行ったのは、自分自身とこれまでの人生の振り返りを行い、それを言語化すること。
NLP(脳と心の取り扱い説明書→最新の心理学)からすると、“自分” は色々なパートからできている。のんびり屋、家族思い、もしくは人が苦手、など。まずはそれを分析して言語化、そして自分自身で把握してあげる。さらにライフラインチャート(幼稚園から大学の今に至るまでの、運気が下がった上がったの推移)を紙に描いて把握、自分はどういう瞬間にどん底から上がることができたのかを知ることから始めました。
普段は意識さえしていなかったかもしれない『自身の姿』を、こうしてあえて時間を作ってまずは把握。その上で、行動→目的意識を持つ→体験したことを振り返る、という手順を繰り返していくことで、より深く自分の適性が分かってくるのだそう。
授業の最後は、4名程度のチームに分かれて、各自、『改めて言語化された自分自身』を発表して終了。ちょっと照れくさい部分もありつつ、これで互いを知ることができ、とても有意義な授業となりました。
次回は9月。キャリアコンサルタントの先生たちが学科生に、直々に面談をして下さいます。
学生生活残り2年半。卒業後の道への序章となるような充実した学生生活が送れるよう、学科はたくさんの外部からのチャンスを授業に取り入れていきます。