「なんていうのかなあ、『ただ一緒にご飯を食べる。ただ一緒の時間を過ごす』ってのがものすごく貴重な時間なんです。すぐ隣にいる技能実習生と一緒に過ごせるチャンスを与えてくれる大学って、そう多くないんじゃないかな」「知識だけはあっても、やっぱり実地で対面で同じ時間を過ごすと全然違うものが見えてくる。自分の中にあった壁が取れていく→知らなかったことを知れる→自分自身の成長を感じられる、のが楽しくて仕方がないんです」
ネパール、ミャンマー、ベトナムなど、さまざまな国からの技能実習生を受け入れている施設(れいめい事業協同組合)を、学生たちが訪ねて活動中。

一緒にそば打ち体験をしたり、お台場を案内したり、パソコンの使い方を技能実習生に教えたり、夜は一緒に泊まって恋バナに花を咲かせたり。張先生のゼミでは、実社会での現場を訪ね、“国内” にある “小さな海外” で、学生たちと技能実習生との協業を深めています。

「学科が提供してくれる企画って、“ただの交流や旅行” とはちょっと違うのがいいんだよね」「日本が日本人だけで構成されなくなっている今、自分が何ができるのかなと考えて参加してみたんです」
一緒にお茶を飲み、施設に泊まり込んんでの、技能実習生との合宿生活は、日常を超えた『記憶に残る想いで』。自己紹介を聞いてみれば、ネパールからやってきた彼女たちは、遠い遠いヒマラヤの村から出てきた同世代。これから栃木県の介護施設で働き始める、とのこと。
「特に明確な目的を持ったり、タスクのような作業などがない中での関係性を育めるから、いい。余白ある時間を一緒に過ごすからこそ、いろんなことを考えさせられます。『楽しい!』って本当に大事!」
“効率” だけに偏らない “ナニカ” を提供するのが、学科の授業です♪
