オランダのフィールドワークの行き先は、南ホラント州の都市ライデン。そこには、世界で初めて“日本研究”の学科が設置されたといわれるライデン大学があります。その“日本研究”の歴史は江戸時代にまで遡り、長崎の出島にいたシーボルトがライデンに戻った時から、ライデンは西洋における“日本研究” の中心地になりました。

学生たちはライデン大学人文学部日本研究専攻の学生と交流したり、街の人々にインタビューさせてもらったりしながら、アムステルダム、ロッテルダム、ベルギーのゲントを訪れ、それぞれのテーマに沿った実地研究を行います。ある年の大テーマは『オランダの多文化共生社会を体験する』。その大枠に沿って、学生達はそれぞれ、アート・建築・食文化・価値観・SDGsと興味のあるジャンルで現場からエッセンスを拾い出し、最終的には各自の視点を組み合わせて、“オランダ”を立体的に炙り出していきます。

「前期に座学でオランダの歴史や文化に対する基礎知識を学びましたが、実際に美術館でシーボルトが持ち帰った浮世絵等の作品を見て、授業で学んだ知識が瞬時に腹落ちしました」「ライデン大学の学生と交流する中で、彼らとの“大学” の立ち位置が全く違うことに気づきました。日本は就職が目的の大学であるのに対し、彼らは昔からの夢を叶える場所が大学。もっと話をしたくて、帰国後、英語をさらに勉強するようになりました」

交流プログラムの内容も盛りだくさん。日本語達者な学生達が学科の学生を引率して街を案内してくれたり、教授と一緒にキャンパスツアーを行ったり。さらには最終日には明星の学生が企画をした『オランダと日本に関するクイズ大会』を開催します。“東洋の不思議の国・日本”に興味を持って日本研究をしている学生達から逆に、自分たちの日本を改めて教えてもらう。そんな体験をできるのも、このフィールドワークの特徴です。


