履修、一人で決めることもできるけど、履修授業を決めてプログラム立てるのって案外複雑。
誰かに話を聞いてもらった方が、サクサクと決められそうな気もする。
そんなわけで、今日は新2年生の履修相談会が行われました。
新2年生といえば、zoom授業に完全移行した状態で入学してきた第一世代。教員にとっては、画面越しに会っていた学生に直に会えるとあって、履修相談はもちろんのこと、むしろ楽しい雑談に花が咲きました🌸
「先生、実際会ったらめっちゃオシャレでかわいい先生だろうなって思ってたら、想像通りでしたー!」「あら、Fさん、私の方は想像通りだったわ、活発で積極的で!」

そこで。新2年生のお2人にズバリ質問!
『大学入学と同時にいろいろ制限がかかった学年だから、本当に学生のみなさんを心配していたのですが、実際のところ、2020年度はどうでしたか?』
Yさん
「正直言うと、孤独感はやはりありました。やっぱり入学直後に対面で友達が作れないっていうのは、痛かった。バイトもコンビニだったのでひたすら仕事。あとは家族とごく少数の友達だけとつながってる、そんな毎日。気持ちも沈んでしまったせいか、勉強にも前向きになれなかった。でもこの間にいろいろ考えたんです。元々は教員になりたくて、国際コミュニケーション学科に入学したので、この年度替わりにもう一度スイッチ入れようかなと思い、先生に話を聞いてもらいにきました。そしたら先生、『こんな時期に塞ぎ込まないでいられるなら逆にニンゲンじゃないよ』って励ましてくれて。履修登録の相談そのものは、そんなに時間がかからない話なのですが、先生方が親身になって、私の “余談” を聞いてくださることが、本当にうれしかったです」
Fさん
「私も、こんな状態で入学して、人間関係が作れるんだろうかと、本当に心配でした。でもそれは結果、杞憂に終わりました。というのも。国際コミュニケーション学科って、もともと、“学生同士の横のつながりでの学び” を大切にしたプログラムが他学科に比べてとても多かったから、それが幸いした。とりあえず “単なる授業” を超え、学生同士がチーム単位で何かを一緒に作り上げていくZoom授業のおかげで、共同作業をしながらチーム内の相手を知ることができたし、それがきっかけに、もっと深く知りたいと思う相手には、インスタ等で連絡先を交換するチャンスがたくさんあったんです。授業をきっかけに個人交流が始まった同級生とは、対面で外で会っていたので、単身で上京してきた私でも、寂しいと思うことはなかったです。学生同士で何かをやるプログラムがある学科に入学したことが、最終的にはラッキーだったなと思うようになりました」

学内環境の激変に学生たちを心配し続けた先生からはこんなコメントが。
「昨年度の新入生には本当に『おつかれさま』と言ってあげたい。2年生以上は、人間関係ができていた中でネット授業に移行しましたが、新入生は入学直後からいきなり、オンライン授業となり、不安でいっぱいだったと思います」
「意外なことに、単純に “ 成績” だけを見れば、GPAの平均値も例年よりも高いという結果になっているんです。これには、教員全員、驚きました。遅刻もないし、雑音がない中で授業の内容に集中するからか、授業自体の精度は以前より高まっていると思います」
「ですが。ニンゲンに必要な栄養は、ただ授業の成績がよければそれでいいってもんでもないんですよね。 “余白” だったり “情緒”だったり、むしろ “数値化できないもの” に触れている時間が、人間の成長には必要かもしれない。ですから、その部分を授業以外のどこでフォローしていくかが、我々にとっての課題でもあるんです。その場づくりを、ネットであれリアルであれ、教員が一丸となって、サポートしてあげられたらと思ってるんです」

今年度からは、学科のゼミは対面に移行、ほか小規模編成のクラスは、対面での授業がスタートします。つまり、ネットとリアルのいいとこ取り、笑。
学生も先生たちも、履修プログラムの組み立てがいよいよ大詰めです。