昨年に引き続き、今年も米国ジョンズ・ホプキンス大学(以下、JHU)で日本語を学んでいる学生さん達と国際コミュニケーション学科の3年生の間で、およそ7週間に及ぶ会話エクスチェンジが開催されました。
今年の参加者は総勢27名と昨年よりも大幅に増加。JHUの学生が日本語でインタビューに応えるのと同じ時間、こちらの学科生はそれに英語で応えるという、文字通り、二カ国の学生が『会話を交換する』プロジェクトです。
JHUの日本語カリキュラムはもともと多彩なプログラムが組まれてはいるものの、やはり教科書 “以外” のところで、実在する日本の学生と、日本の文化についての雑談を行えることは大変有意義だった様子。話題も “食” から “教育” にまで及び、毎回予定終了時刻をオーバーしてしまうほどの盛り上がりを見せました。
米国側でこのプログラムを担当した中尾眞木子先生も、「双方が日常生活の様子や雑談を交わすことは、実は単なる語学学習以上に、両者の絆を深め、多くのことを学ぶ効果があると思っています。生徒達もこの会話エクスチェンジを通じて、より自分の考えをスムーズに表現できるようになっていると私自身も感じることが多く、双方の学生がより広い視野を手にしていることに、私もとてもうれしく思っています」
プログラムのトピックの多くが、日本の弁当やランチタイム文化、または家族や自由時間についてなどの、ライフスタイルについて。
「大学外でもっと日本語を使ってみたいと思っていた私にとっては、本当に貴重な体験でした。私は高校時代に日本に留学していたのですが、その時に同級生とした他愛のない会話からより日本の文化への興味が募ったことを懐かしく思い出します。普段の授業だと文法を気にしたり、成績のための語学学習になりがちですが、こういうプログラムがあると、互いの将来の夢の話にも花が咲き、より楽しく日本と日本人を知ることができます」(JHU大学国際関係学専攻、イレーヌ・カンさん)
「日本の食事について調べていた米国の学生さんがいたので、箸が入っている引き出しを開けて見せたら、デザインの豊富さが面白かったのか、とても喜んでくれました。他にもコンビニやアーティストの話で盛り上がり、プロジェクト後もzoomなどでつながっています」(明星大学国際コミュニケーション学科2年 S.Nさん)
「お互いに日本語も英語も学べる上に、分からないところはフォローし合えるので、濃い学びができました。普段の生活で当たり前になっていることを改めてJHUの学生に訊かれ、普段の自分を考え直すことにもつながりました。趣味や大学生活、音楽などの話題で盛り上がり、インスタアカウントも交換しました。自分の英語学習のモチベーションにもつながって、本当にいいプログラムでした」(明星大学国際コミュニケーション学科2年 M.Mさん)
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語学学習をメインに置いた普段の学習とは一味違う『別方向からの学び』。JHUとの連携で、国際コミュニケーション学科の学生も良い刺激をたくさんいただいています。