「アイアム アキモト先生デス、ヨロシク!」
新年度、学科にはそうそうたる経歴をお持ちの講師の先生達が新しく配属となりました。
その1人がアキム先生(写真中央)。本名はAchim(アキム)。「でも日本人には覚えにくいから、アキモト、と覚えてください!笑」
イタリアとドイツをルーツに持つアキム先生は、まさに“世界を体感し、実地で歩き学んできた人”。
勉学に励んできた場所は、イタリアに始まり、イギリス、ドイツ、ベルギー、フランス、オーストラリア、スイス、そして日本。
教鞭をとったり、研究員として経験を積んだ場所は、キルギスの国立大学やビシュケク人文大学と中央アジアアメリカン大学、スイスのジュネーブ国際開発高等研究所、日本の上智大学や清泉女学院、ドイツ日本研究所など。
さらに。実務経験を重ねた場所は、国連関係はもちろんのこと、欧州連合理事会、欧州評議会、国連教育科学文化機関(UNESCO)、国際連合開発計画(UNDP)など。
経歴だけ聞くと泣く子も黙るご経験をお持ちのアキム先生ですが、そのひょうきんかつ明るい性格は、フレンドリーで威圧感ゼロ。ただやはり何かが違うと思わされるのは、そのバックグラウンドからか、アキム先生が口にする言葉の一つ一つに、大変な重みが感じられること。
アキム先生「SDGs、言葉は聞いたことがあると思いますが、その意味を皆さんは本当に理解していますか?」
学生「持続可能ななんとか、ですよね?」
アキム先生「そうです。2015年に国連サミットで採択された、持続可能な開発のための目標です。例えば。みんなが持っている本、その本を作るためには何が必要ですか?」
学生「木!」
アキム先生「その通り!木を倒せばどうなりますか? 今は経済が全世界規模なので、ヨーロッパで起きたことは巡り巡ってオーストラリアでも影響が出ます。限度なく森林伐採を進めたら、それは別のところで地球に甚大な被害をもたらします。地球の資源は有限です。これはみなさんの目の前の事象から全てつながってます。じゃ、考えてみましょう。他の事象は例えば何がありますか?分かる人はいるかな?」
アキム先生は、経験値がすでに地球規模。だから、教科書で文字を追って理解を深めるのとは全く違う別次元の学びを、国際コミュニケーション学科の学生に届けてくれます。学生達もすっかり先生の話に巻き込まれ、集中してのめり込んで聞いています。
=====================
そして。実はこの授業、【全て “英語” で行っています】
英語「を」目的にするのではなく、英語「で」世界情勢が語れるスキルを身につける。これが世界の教育現場の学びの主流。
単に英語「を」学ぶのではなく、英語「で」もっと深く国際的&地球規模のことを語れるように。その機会を、国連での経験も豊かなアキム先生をはじめとする学科の講師陣が、学生に授けてくれるのです。
1年生の時には、英語「を」聞くのが精一杯だった学生達も、2年生になる頃には、英語「で」世界情勢やSDGsの話をされても、ほとんどの学生が理解できるようになっています。今度は自分から世界情勢を英語「で」語れるようになるには、たくさんの英単語とリズムが自分に蓄積されている必要があります。それはコップに水を注ぐといつしか溢れ出してくるように、英語「で」大切なことを聴く時間を積み重ねていると、ある瞬間から意識しなくても英語が溢れ出し、英語「で」語れる自分になっています。
どれだけ英語が分かっていても、話す内容がなければ元も子もないので、語れる材料を常に自分のアンテナでキャッチしておく必要あり。そうして英語「で」世界の識者と語り合えるようなレベルに持っていくのが、国際コミュニケーション学科の教育目標です。
アキム先生の授業は、まさにそれを地で行くコンテンツ。英語を理解しながら、そのもっと先にあるSDGs、つまり私達が生きていく世界を考える内容を、ディスカッションしていきます。それは言葉を変えれば、私たちの『未来』を英語「で」考える授業。
国際コミュニケーション学科の授業 “コミュニケーション英語” は、世界のよりよい明日に貢献したいと考えています。