皆さんは、中学高校で『人称代名詞』とか『過去完了形』、はたまた『三人称単数』など、難しいルールをたくさん習ってきましたよね?
一生懸命頑張った。英語という言葉の仕組みは理解したはず。ところがなぜか……“喋ることができない”。「一体なぜ?」。あんなに時間を使って勉強したのに……。
そもそも。皆さんにとって、英語ってなんでしょう? 文法をきっちり守って、誤り一つないきちんとした英語を話すことが目的? それとも、お互いの考えていること、一緒にやろうとしていることの目的成就のための、双方のコミュニケーションツールとして英語を使おうとしているのが目的?
言い換えると。「英語という言葉 “を” 勉強したい?」 それとも「英語 “で ” 興味あるジャンルを勉強したい?」 ということになります。それによって、英語の習得方法は全く違ってくるのですね。
国際コミュニケーション学科で行っているのは、【English as a lingua franca 】→【リンガ・フランカとしての英語】
「リンガ・フランカとは」→これはイタリア語で、“フランク王国の言葉” という意味。
和訳すると→ “フランク王国の言葉としての英語” 。つまり “ 英語を母語としない集団内において、意思疎通のための共通言語として、英語がある!という意味なのです。
それぞれの母語において『癖』があります。例えば、日本語はRの発音がなかったり、文章構造が結論を最後に持ってくる(英語とは逆)など。日本語同じく、スペイン語もRの発音(巻き舌)がなく、主語が動詞の後ろに来るなど語順がかなり自由だったり。またはフランス人が話す英語は、特にRの音が鼻にかかったような発音をするため、日本語のハ行に近い音に聞こえる、などなど。ということは、ネイティブ以外の人が話す英語って、ある意味おあいこなんですね。
だからこそ。細かな文法に足を取られることなく、本家本元、ツールとしての英語に力を入れて行きましょうよ、というのが学科のポリシー。
イギリス、米国など、ネイティブの先生はもちろんいます。例えばこちらが英国出身オーストラリア育ち、現在はアジアをまたにかけて活動しているポール先生。現在は学科のTOEICの担当です。
その講師陣の顔ぶれをさらに彩り豊かなものにしてくれているのが、【English as a lingua franca 】、第二言語として英語を使っている先生たちです。これまで学科に在籍してくれた先生たちの国籍は、ベルギー、ハンガリー、ルーマニア、ロシア、ベラルーシ、日本、など実にさまざま。→バックグラウンドも多種多様。
英語圏の話を聞けるのも楽しいけれど、それ以外の国々の話もキャンパスで一緒に聞けたなら。
【皆さんの世界観はもっと広く、もっと重層的なものになっていくんじゃない?】
これが学科からのご提案。
中学高校で英語が苦手になってしまった皆さんも、別のアプローチからなら全然違う世界が見える可能性があるんです。次回の対面オープンキャンパスは、来週28日(日曜日)。どうぞ生で学科の世界観に触れに来てくださいね。