『エラスムス・ムンドゥス』という留学奨励制度を、ご存知ですか?
1987年に欧州域内で始まった留学制度で、返済不要の奨学金が支給される制度で、ヨーロッパに留学したことがある学生の間ではかなり知られているのですが、日本での認知度はまだこれから。大学間協定が結ばれているところなら、授業料から生活費までがEUの予算から賄われるという、異国で視野を広げながら勉強したい学生にとっては、ありがたすぎる仕組みです。
今年、この制度を使ってルーマニアから学科に、3名の学生がやってきました。卒論の準備が粛々と進めらている田中ゼミで、彼らを前に展開されたのは “組織論” 。学科の学生も、彼らと互角に英語でディスカッションできるほど、この4年で英語が上達していました。
学科の学生にとって、『現地に行く』体験は、時代を問わず貴重なもの。ただ時代の風向きが変わり、ヨーロッパ圏から日本に興味を持ち、留学に来る学生が増加傾向にあるのも事実。今年は他にも、学術提携校となっているベルギー・ゲント大学からの学生や、中国の遼寧師範大学からも学生を受け入れています。
国籍のハードルが学びのハードルにならぬよう。留学費用のハードルが学びのハードルにならぬよう。海外に留学に出ることの手前の選択肢として、まずは国内でヨーロッパ圏アジア圏からやってきた仲間達と切磋琢磨。
国内国外問わず、国籍を超えたところで相手と “協業” をしていける環境づくりにも、学科は力を入れています。