ベトナム・ハノイ市にあるサムライ日本語センターから、日本への留学を考えている学生たちが、国際コミュニケーション学科を訪ねてきてくれました。

彼らを率いるのは、ブイ・ディン・タン先生。20年ほど前に国費留学で日本に留学し、帰国後はハノイ国家大学の教員に。お世話になった日本との架け橋になりたいという夢を叶えるために、同時通訳の仕事などを並行して行いながら、『サムライ日本語センター』を設立しました。
「来日した当時、僕は、日本の “礼節” や “道” に本当に感動したんですよ。だから今、日本語を教える立場になっていますが、教えたいのは言葉ではなく、日本の “礼節” や “道” 。ベトナムの若者たちにそれを伝え学んでもらうことで、少しでも各々の人間の質を、互いに切磋琢磨してあげていくことができたらいいなと思っています」
来訪してくれた学生さんたちに、学科が提供した模擬授業は、趙先生の「文化論」。日本人は「出る杭は打たれる」けれど、中国人は「出ない杭は埋もれる」。「石橋を叩いて渡る」日本人は多いけれど、中国人は「石橋をとりあえず渡ってみる」。時間に関する感覚も、日本は5分遅れたら遅刻の連絡を入れる必要があるけれど、他国(中国やヨーロッパ)では20分の遅刻は許容範囲、など。
そんなことを話す趙先生も、20年前に日本で留学生をしていました。


日本を舞台にキャンパスで日本語を学んだベトナムと中国の若者が、1人はそのまま日本にとどまってそのまま『日本語習得』の専門家となり、もう1人は母国から後輩たちを連れて来日。互いに知っていたわけではないけれど、こうして日本語というツールを通して、明星のキャンパスで紡がれる縁。ドラマのような時間でした。
『日本の観光地当てクイズ』を前に、サムライ日本語センターの学生たちは大盛り上がり!元々はアニメが発端で日本語を学び始めた学生が多いのですが、アニメ以外でも、景色が好き♡ 食べ物が好き♡ 人が優しいのが好き♡
みんな近い将来日本に留学に来ることを夢みつつ、学科のオリジナルグッズを持って、学科事務室から帰っていきました。ぜひまた来年もお会いしましょう♪
