世界には小さなうちから働かされている子どもがたくさんいます。
私たちが暮らす、平和な日本。でもそこからちょっと視野を広げてみると……。
世界には小さいうちから勉強もさせてもらえずに、働かされている子どもが約2億人もいます。そのうちおよそ半分がアジア・太平洋地域。
うちインドは児童労働が大変多い地域で、私たちが手にするモノの中にも、実は児童労働の力を借りて生産されたモノが交じっています。
【さて、では国際貿易はそれで良いのか?】
そこで、世界の子どもたちを児童労働から守る仕事をしているNGO・ACEのスタディツアーに10日間参加し、世界の“現状”に触れてきます。「酷暑、スパイスの効いた食事、過酷な人生を背負う子どもたちとの出会い……。日本の環境にいたら触れることがない世界に放り込まれた時、人は必ず何かを考えます。それがその人の成長につながっていくのは嬉しいですね」と担当教員の毛利先生。
児童労働から解放された子ども達は、学ぶことに対して非常に貪欲。
そこで我に返った時、自分は……。Kさんは帰国後こんな感想を漏らしました。
「日本では学ぶために必要なものは十分すぎるくらい溢れているから、教育は受けさせられているものと思っていました。が、これって実は“権利”だったんですね。あまりにも過酷な過去を背負っているのに、前向きに明るく生きている子どもたちに、夜眠れなくなるくらいの衝撃を受けました」