「あなたは自分が普段使っているモノの値段を、ちゃんと考えたことがありますか?」という問いかけに始まるフィールドワーク。チョコレートもコーヒーも、生産者から消費者に届けられるまで、モノがどのように流通し、価格が決定され、店頭に並べられているのかを調べ&探求し、モノ(例えばコーヒー)の適正価格を自分たちで考えていく探求型の授業です。

利益獲得競争が常態化している資本主義経済では、商品が消費者の手元に届けられるまで、(開発途上国での児童労働などの仕組みを使って)生産者への利益還元を極力減らし、自分たち販売サイドへの利益誘導がなされる仕組みになりがち。それに異を唱えるのが “フェアトレード(公平・公正な貿易)”。商品の源となっている途上国の原料や生産者&労働者といった立場の弱い人にもきちんと正当な価格で支払い、途上国の児童労働の禁止や貧困撲滅といった社会課題を、フェアトレードを通じて解決していこうというのがコンセプト。

授業ではまずフェアトレードのことを学び、身近なコンビニにもその認証を受けた商品が陳列されていることも踏まえた上で、今度は履修生たちが学生食堂をお借りして、実際に “フェアトレードカフェ” を期間限定でオープンします。その際、途上国から仕入れたコーヒーにあえて価格はつけません。購入してくれた人にフェアトレードの活動をお伝えし、その上で、購買者自身に価格をつけてもらい&支払ってもらうという仕組みです。

「100円の人もいれば3000円を支払ってくれる人もいて、本当にいろんな人がいるんだなということを学ばされます」「学んだ理論を“実際にやってみる”のが新鮮で楽しいです!」。キャンパスで立ち上げ自分たちで売り上げたフェアトレードカフェの収益は、仕入れ代を除いて全額寄付。「これでまた少し、この世界が明るくなればいいな。私たちの活動を通じてきっとそうなる!」。参加者がそんな風に思えるフィールドワークです。

